トマト近況  追肥 



岡本農園のトマトは、8月半ばに定植して7月はじめに倒します。これだけ長期だと、土作りの時に仕込んだ元肥だけでは、とてもじゃないけど持ちません。トマトの様子を見ながら、適度に追肥を施していかなければなりません。この4月14日にも、追肥をしました。今作6度目になります。

うちでは、追肥に有機液肥を使っています。以前は、科学肥料も使っていましたが、有機肥料を使ってみると、土がやわらかくなってきました。最近は、有機ばかり使っています。科学肥料ほど即効性はありませんが、じわじわとした効果が続きます。ただ、値段が高いところが農家泣かせ。

中身は、動物かす粉末類や副産有機質原料(植物油かす類、蚕蛹かす粉末類など)に酵母を加えたものらしい。濁った茶色で、いかにもいろいろ溶けていますといった風体です。においも独特。

有機液肥は、水で適度な濃度に薄めて、さらに井戸水とともに灌水チューブへ流します。有機液肥を流すと、潅水チューブが目詰まりを起こしやすくなるので、最後には水だけを流して、洗い流すようにしています。
ポンプやらパイプやらで、ごちゃごちゃしていますが、うちの井戸です。ハウスの真横にあります。井戸水は、水温が年中18℃くらいなので、冬場の水やりでも地温を下げないですむのです。
ハウス内の隅々まで、まんべんなく液肥を行き渡らせるためには、時間を計りながら、次々とバルブを開閉していかなければなりません。うっかり一箇所にやりすぎたりすると、そのエリアのトマトの調子が狂ってしまいます。追肥をして、3〜4日もすると、葉の色が濃くなり、樹に勢いが出てきます。トマトの味も、一段よくなりますよ。