トマト近況  出荷始まる


トマトを定植したのは、8月の終わりのことでした。その後、すくすく育ち、10月に入ってからもけっこう暖かい日が続いたため、中旬頃には色づいた実がぽつんぽつんと見受けられるようになりました。2ヵ月後の現在では、本調子に出荷が始まっています。でも、苗からこうなるまでには、ひと仕事もふた仕事もあるのですよ。ちょっとさかのぼって、紹介してみましょう。

定植後、苗の根がどんどん広がり、安定してくると、一番にとりかかるのは潅水チューブの設置です。苗の列に沿って伸びている黒いチューブがそれです。地面側には小さな穴がいくつも開いていて、水を流すと噴き出します。いつまでもホースをひっぱりながら水をやるのでは、かないませんからね。

次に、大きくなった苗が好き勝手に倒れてしまう前に、ビニールマルチを敷きます。マルチは草を生やさないため、畝の保温・保冷のために必要です。支柱を挿して、とめていきます。

支柱には、地面から25センチくらいの高さに、ヒモを張っていきます。これが、ずっと中腰なもんで、つらいんだわ。腰を伸ばしつつ、「終わった〜」と思ったら、もういっちょ中腰仕事が。苗を交互に振り分けて、ヒモに持たせ掛けていくのです。芯を折らないように気を使いつつ、手早く。
倒したすぐは横を向いている芯ですが、翌日には立ち上がってきます。3〜4日すればこのとおり。一段目の花が咲くと、その上くらいで、ヒモに留め付けていきます。
後は、支柱の上に張ったワイヤーから、トマトの樹1本につき1本のヒモを垂らして、吊り下げていくのです。現在の様子はこんなふうです。もう人間の背丈よりも、よっぽど伸びましたよ。