化学農薬散布状況(2007.7〜)




  ……殺虫剤      ……殺菌剤

  散布日付        薬剤名             使用目的
1回目  2007.7.31  アルバリン粒剤  コナジラミ発生予防のため
2回目  2007.8.4  サンマイトフロアブル  コナジラミ発生予防のため
 リトミルMZ  病気発生予防のため
3回目  2007.8.31   アドマイヤー水和剤  コナジラミ発生予防のため
 アファーム乳剤  タバコガ発生予防のため
4回目  2007.9.14  ラノーテープ  コナジラミ発生予防のため
5回目  2007.10.30  フェニックス  ヨトウ虫発生予防のため
 トリフミン乳剤  葉カビ発生予防のため
6回目  2007.11.20  サンマイトフロアブル  コナジラミ発生予防のため
 ベルクートフロアブル  灰色カビ発生予防のため
  散布日付        薬剤名             使用目的
1回目  2007.12.24  アルバリン粒剤  コナジラミ発生予防のため
2回目  2008.1.2  サンマイトフロアブル  コナジラミ発生予防のため
 ダコニール1000  疫病、葉カビ等、病気発生予防のため
3回目  2008.1.27   ダコニール1000  疫病、葉カビ等、病気発生予防のため
4回目  2008.2.15  アオバ乳剤  ネコブセンチュウ発生予防のため
5回目  2008.2.19  ベストガード水溶液  コナジラミ発生予防のため
 ゲッター水和剤  灰色カビ発生予防のため
6回目  2008.4.1  サンマイトフロアブル  コナジラミ発生予防のため
 フルピカフロアブル  灰色カビ発生予防のため




>>過去の作付けの化学農薬散布状況<<


今作の防除重要点

 トマトの新しい病気として、現在、「黄化葉巻病」が九州地方を中心に猛威をふるっています。ウィルスで伝染し、これを媒介するのがシルバーリーフコナジラミです。この病気にかかった時点から、トマトの成長点(芯の部分)が異常成長し、それ以後の収穫は望めません。九州では、ハウス内全体、さらに産地単位で壊滅的な被害にあったところもあるほどです。
 この「黄化葉巻病」が徳島県にも上陸し、県南や鳴門方面ではかなりの被害を出しています。去年は、土成町でも被害は小さいながらも発生が確認されています。岡本ハウスでは、いまのところ感染株は出ていませんが、もうそこまで前線が迫っているという感じです。
 コナジラミ対策としては、0.3ミリ目のネットを換気口全面に張り、虫の侵入を防いでいます。農薬防除も、化学農薬にはカウントされず、有機栽培にも使用可能な生物農薬(コナジラミにカビを生やす効果がある)なども折込みつつ、早めに手を打つようにしています。

 



 トマトを作る上で、徳島県のエコファーマーとしては、化学農薬の使用回数を1作につき12回以下に抑えなければいけません。
 1作とは、定植(ハウス内への植え付け)から収穫し終わるまでをいいます。
 促成栽培(10月頃に定植して6月頃まで収穫)や、半促成栽培(1月頃に定植して7月頃まで収穫)が作型の中心ですが、岡本農園では8月に定植して翌年7月まで収穫する長期作型です。たとえ長期でも1作は1作ですから、守らなければならない農薬回数は同じです。その分、他作型よりも減農薬の比率は高くなると言えるでしょう。
 化学農薬は、できるだけ使いたくはないのです。できるだけ、生物農薬や天敵(これらは農薬使用回数としてカウントされない)を使用するようにしています。
 トマト自体を丈夫にして、病気に対する抵抗力をつけたり、害虫の侵入を防いだりと、農薬を減らすように奮闘しています。が、それでも、家庭菜園ではなく、商品を作っている以上、最低限の農薬は使っています。

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